【宮若市T邸の家づくり⑳】職人の技

家の顔である玄関には無垢の木をふんだんに使っています。それでは中へ。

 

広縁と寝室。廊下は漆喰仕上げの下地塗りの段階です。すっきりした白い壁に仕上がる予定です。床はまだ養生されていますがその下には杉無垢材が敷き詰められています。

 

広縁の先の廊下。ここは意図的に狭く暗く(影)設計してあります。右側に御手洗い、つきあたりに和室。

 

和室も下塗りの段階、奥の窪みが床の間になります。

 

大工の中西さん。随所に丁寧な大工仕事が見られます。

そして仄暗い廊下の先に広がる、土間空間とLDK。高い天井が気持ちよい解放感です。

 

土間の頭上には美しい漆喰の白壁。

 

台所側から見た図。奥の一面だけ壁の色が違うのです。

 

近づいて見るとこちら。画面では白に見えますが、実際は燻炭を大量に混ぜ込み、その粒がほんの僅かに見えるため、かすかにグレーがかって見える漆喰壁と現場の土を混ぜた土漆喰壁。色だけではなくテクスチャーも変え、表情豊かな壁になっています。壁の一部や天井を敷き詰める木部とのコントラストが美しいです。

 

台所、タイル貼りの壁。

 

出隅部分の納まり。 左官職人の手仕事が光ります。

 

お風呂場です。天然石と杉無垢材。こちらの天井にもすこし勾配をつけて。この後外側の窓に木製建具がはいり、週明けにはいよいよ足場が解体されます。