先日、大分県杵築市・山香(やまが)にある青木奈々絵さんのアトリエをたずねました。
奈々絵さんは、「七島藺(しちとうい)」という国東半島でしか栽培されていない植物を使って、生活の道具を作られています。彼女の作品に出会ったのはちょうど1年前の今ごろ、私が個人的にオーダーしたしめ飾りがきっかけでした。当時、赤ちゃんを出産したばかりだというのに、美しい七島藺のしめ飾りを届けて下さって、初めて見る七島藺の美しさに衝撃を受けました。その後7月にヘリテージで行った「かご展」で初めて七島藺の鍋敷きやコースターをご紹介して、以来常設で取り扱っています。
今回初めておとずれた「山香」という地域は、絵に描いたような山間の里でとてものどかで静かな場所でした。(まるで私たちの住む勝浦が都会に見えるくらい!)そこで古い家屋を夫婦二人でセルフリノベーションした住まいに、家族3人で暮らしています。
七島藺でつくられた亀
日中は1歳になったばかりのやんちゃな男の子とドタバタと過ごし、夜寝かしつけた後に、夜なべして作ってくださったしめ飾りの数々。七島藺独特の艶々とした輝きがほんっとに美しい。
古い道具がさらりと飾られた室内は、とってもお洒落。わんぱく坊やも縦横無尽に動き回っていました。
大きな円座もありました。かっこいい!
ヘリテージでも人気のコースター。
子育てをしながら、七島藺工芸にはげみながら、なんとご夫婦で民泊「yamakaoru」を営んでいます。シンプルですっきりと整えられた客室は、とても素敵でしたよ。
土間の台所がまた素敵ー!大切に使い込まれた道具や、手作りの道具があちこちにありました。
七島藺以外の素材のかごもたくさんあって、家中のいろいろな場所でその役割をしっかりと果たしていました。
広い庭には、ニワトリや烏骨鶏がいて、毎日うみたてのたまごが食卓にあがるそう。
山香は思ってたよりも近くて、福津から高速で2時間くらいで着きました。民泊に興味のある方はぜひ、インスタグラムやホームページをのぞいてみてくださいね。福岡から泊まりに来てくださる方が一番多いそうですよー。忙しない毎日から離れて、綺麗な星空が広がる静かな場所でゆっくり過ごす時間は、最高の贅沢かもしれません。この日持ち帰った七島藺のしめかざりは、12月14日からの「しめかざりとお正月展」に並びます。とってもかわいかった奈々絵さんとそうすけくん、ありがとうございました。また会いにいきまーす。
https://www.instagram.com/nanae_nana/
https://www.instagram.com/yama.kaoru/